『ホテルの様なパウダールームがいいな』から始まった。
言いたい事は解ってる。
だけどそのまんま作ったらモダンになってしまう。
2世帯住宅のこのヴィラの部屋はエレガント・ラグジュアリーがテーマ。

ホテルと言ってもモダンじゃない。
どこか伝統的っていうか歴史的っていうか…
そう。
昔のホテルや古城のイメージ。
ハワイのヴィラだからカメハメハ大王が昔住んでいた様な…
ちょっと高貴なパウダールームを創りたかった。
だけど、あかりって大事だなぁ…

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遂に完成した。
正直渾身の作。
初めて自分が建築したモノに満足感が漂った。
魂込めて創ったパネリングの廊下。
やはりトリムワークやプロポーションには黄金律が存在する。
パネリングのプロポーション、縦横比には本当に神経を注いだ。
ダウンライトの電球色、
パネリングのホワイトの色
そして大理石の柔らかいベージュ
あまり自分に自信はないけど、
ここにずっと居たいと思えたのは初めてかも知れない…

姿見をパネリングに組み込んだのは、お施主様の為だったが、
この鏡に写り込むパネリングの立体感と広がりが
予想を超えた相乗効果を醸し出してくれた…
建築って恐ろしい…
だから手が抜けない…
次の仕事に移る前に
心地よい満足感を正直しばらく味わいたい…

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