22 年ほど前、カナダのバンフという街でツアーガイドをやっていた時に、お客様によくお伝えした事があります。
その街は、カナディアンロッキーの麓、バンフ国立公園といい隣接する街もジャスパー国立公園、ヨーホー国立公園、そこは街と言うよりは一大自然王国と言った感じの街です。
上を見ればロッキーの山々が聳え立ち、下を見ればエルク(大角シカ)や夏になると冬眠から覚めたクマやリスなどの野生の動物達がそこら中に歩いていて、そこは動物の国であり、現地の人間や観光者は皆、動物と一緒に住ませてもらうと言った認識で生活しています。
だから、みんな自然と動物を愛し、道路がふさがれようと誰も怒りません。
そこには出来る限り、自然のあるがままと言う大前提があります。
観光客の皆さんはきれいな花は押し花にしたり、動物を触ったり、餌をやったり、写真を撮ったり…
それはもちろん可愛さのあまり、旅の記念に…とても良く分かるのですが…。
植物は取ったら枯れてしまいます、動物に触ると暴れるし怪我をするかもしれません、
餌をやったらその動物は自分で餌を取る本能を無くしてしまいます。
写真を撮ったらフラッシュで動物が萎縮してしまいます。
(写真のリスは望遠レンズで10m程離れ、2時間位リスが来るのをじっと待ち続けて撮った写真なので、リスちゃんは私に気が付いていません!ご安心を!)
ですから、その街に行ったらしてはいけない事がたくさんあるのです。
「この街は石ころ一つ持ち帰ってはいけない。持ち帰れるのは思い出だけ」
ガイドの頃、お客さんが一番言う事を聞いてくれたしてはいけない事でした。
自然にも動物にも優しくて、景色に溶け込むランドスケープを大切にして家をつくって行きたいですね。
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