スパニッシュ・ミッション様式の家16-雰囲気


扉の向こうからの漏れる灯り…
もともと道や通路の入口や開口って
その先にある空間へ繋がるゲートや門なんだと思う。
いつの間にか当たり前の様にドアを無造作につけてはいないか…?
その奥にある部屋がどんな空間なんだろう…
ワクワクする様な
ドキドキする様な
雰囲気のあるゲートを作りたい…

それぞれのドアの向こう側には
格式の異なる空間があるに違いないから。
このドアの向こう側は
主寝室。

家の中で一番偉い人、
一番働いて頑張っている人が
住まう部屋。
この家の中で一番大切なゲートであっていいと思う。
だからこのドアは拘りのアルダー無垢のアールドア。
そんなコトを考えながら、家を創っていきたい。

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スパニッシュ・ミッション様式の家15-階段の魔術師①

階段の魔術師Y1_400
狙い通りの力強いパインの節です。
これなら間違いなくボルドーパインのフローリングと一体感が出る。
私にはなくてはならない、この階段の魔術師は材料選びも同じ拘りを持ってくれます。
階段の魔術師Y2_400
そして今回の階段はストリップです。
階段の魔術師Y3_400
吹き抜けに抜けて行かんばかりと解放感と共に昇り上がります。
魔術師が創る階段はいつも美しいです。
階段の魔術師Y4_400
ササラ板の段板の欠き込みです。
これらを全部現場で彫っているんです。
この階段の魔術師は間違いなく日本一です。

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スパニッシュ・ミッション様式の家14-階段のポリシー

階段P1_400
デザインに意図的な要素がない限り
床と階段の材質は統一する。

これは、私の家創り、階段創りの絶対的なポリシーです。
何故なら、床と階段の樹種が変わると同じ塗装をしても質感が変わってしまい、1階と2階をつなぐ階段のはずなのに、階段の質感が1階と2階を分断させてしまうからです。
今回はボルドーパインのフローリング。
フランスの温暖で育ち、節や年輪が大きく力強いパインです。
階段材をポンデロッサパインで創りました。
しかも、わざと節のある部位を使ってもらって、ボルドーパインと風合いを揃えています。

写真はスターティングのボリュートというアールの手摺りです。
このような節の入った手摺りって、規格品じゃまず無いです。
これを床と同じステインで仕上げたら、間違いなく空間がつながるはず。
私はそんな家を創って行きたいのです。
私の階段はいつも特注です。
特注だからって何でも高いわけじゃありません。
元々パインの木自体そんなに高い樹種じゃありませんから。
要は私の拘りなのです。
ポリシーなのです。
階段P2_400
そして、スターティングのボリュートの下に付く親柱。
このトルネード型の親柱、
この階段の為に創った、
たった1本のパインの親柱です。

階段P3_400
だから、職人さんの手彫りなのです。
量を作らないので機械では作れないのです。
よく見ると、微妙に形状が異なっているのですが、
写真でここまでアップにしても
解らないほどの、芸術的なカーブです。
素晴らしいです。
大量生産、規格型の住宅が増え
今はそういう拘りの技術のある職人さんが
仕事が減って、昔よりも安く、一生懸命創ってくれます。
私達にとってはかえって嬉しい事ですが。

僕達はそういう職人さんたちに支えられています。
そして、取り付けは私が日本一と思っている
階段の魔術師です。

楽しくなってきました。
家創りのワクワクする所です。
辞められません・・・笑

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