輸入キッチンデザイナー川部竜太の"風と旅して"

みなさん、このクラフトメイドの写真と下の図面を見比べて何を感じていただけますか?

相当頑張ってデザインした力作ですが･･･
パターンにも限界があります･･･

よくあるタイプと言えば･･･
何を感じていただけたでしょうか･･･?
アメリカのキッチンが何故華やかに写るのでしょうか?
何が言いたいのか･･･
日本のキッチンって、
ほとんどの換気扇が端っこに寄っているのです。
なんで換気扇がいつも端っこなんでしょう･･･
いつの間にか、日本のキッチンのレイアウトのパターンになっています。
ハウスメーカーやキッチン屋が
換気扇が端っこの方が、排気を出しやすい･･･
壁で囲った方が、煙が遠くに行きにくい･･･
I方のキッチンが多いから換気扇を端に寄せとこう･･･
キッチンのスペースって、そんな程度なんです。
敢えて言うのですが、だから日本のキッチンは貧困なのです。
人や家族の事を考えないので、海外のキッチンの様に写らないのです。
海外の人達は
換気扇の排気が出し難いとか･･･
そんな事を理由にキッチンレイアウトを貧困にしません。
発想が逆なんですよね。
メーカー主導が日本。
お客様主導が海外。
煙がダイニングに行きやすいから、換気扇は壁の方が･･･って
私達はプロです。
今の時代、高性能や換気扇や機械とデザインで幾らでも回避できるのです。
換気扇がセンターにあると両サイドにモノが置けますよね!
デザインのパターンも増えますよね!
自分の家の毎日使うキッチン･･･
何でいつも端っこに立ってなきゃいけないんだろう･･･
広いキッチンなのに･･･
そんなコトも感じなくなっている人も多いはずです。
何故ならそれは
日本のメーカー主導のキッチンのあり方がそうさせてしまったのです。
キッチンはパズルの様な組み合わせではないのです。
住まう人に合わせ、家族に合わせ、趣味や目的に合わせ
そして家のデザインに合わせ、デザインするモノだと思います。
輸入キッチンはデザインする。
私はいつもこの言葉を忘れません。
そして少しでも変えられたらなぁって思って仕事をしています。

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