バロック建築の家20-模様のクロスを使わない1

トイレのトリムワーク1_400
このバロック建築の家のコンセプトは
ルネサンスやバロックのその当時にあった色や素材を出来るだけたくさん使用し、工業製品で覆われないようにすると言う意味合いがあります。
つまり、
石と石膏と木と鉄で創られた風合いを創ると言うことです。
もちろん色もそういった素材が持つ色で揃えたいところです。

もちろん構造や機器類は現代科学や文化のハイスペック商品も多用しないといけないので限界もありますし、調和も必要です。
トイレのトリムワーク2_400
床壁天井はオフホワイトから薄いブラウンまでのグラデーションだけで纏めるつもりです。
模様や柄の入ったクロスなどは使用しない事にしました。
そうなると・・・
空間がぼやけて、メリハリがつかない部屋になりがちです・・・
どうすれば・・・
石やタイルの貼り方を変えたり、当時石工や石で出来ていたトリムワークを駆使して同じ様なトーンの色の中で立体感を出すしかなくなります。
なるほど・・・
その当時、豪華さや美しさを表現するにはそういった手法しかなかったんだ・・・
創っていく中で気付かされたり、再認識することが多いです。
トリムワークを制して、そういった空間が出来るように挑戦している最中です。

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バロック建築の家19-賭け

落とし_400
階段の入隅や角の色が濃くて、段板が薄いの分かりますか?
実は昨日の深夜まで紙やすりで一度塗った塗装を、R階段の職人さんと一緒に落としてきました・・・

指の指紋は無くなるし、指の感覚はありません・・・
次の日は塗装屋さんがそれを繰り返してくれました・・・
何が原因か分かりません・・・
ボンドの拭き取り・・・?
一生懸命創ってくれている職人さんたちの汗・・・?
指紋・・・?
工場で段板を作成している時の拭き取り・・・?
水で拭いた後・・・?
本当に力を貸してくれているプロの職人さん達ばかりです。
ありえません。
信じられません・・・
この仲間達と創っていて・・・
メープルはちょっとした水分や指紋の油だけでも吸い込み具合が変わる敏感な木です。
今までの経験の中で、吸い込みの悪いメープルは濃い色ほど難しいのは分かっていました。
しかも現場でその塗装をする事はもっと難しいのです。
だからクリア色のナチュラルにする事が多いのです。
それを解っていて、勝負に出たのは私自身です

やはり・・・
壁にぶつかりました。

相談の結果、ものすごく大変でリスクの高い賭けに出る事にみんなで決めました。
自分が創った大切な階段、
自分が塗った大切な塗装、
自分達が携わった人達で塗装を落としました。
涙が出そうなくらい切なくて、
同じくらい職人さん達の気持ちが嬉しくて、
この賭けに失敗するわけにいかないと思いながら、
一生懸命サンディングを繰り返すしか出来ませんでした。
この賭けを大切な家を承らせて頂いた者がして良いことなのか・・・解りません。
でも、これが建築の難しさなんだと思います。

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ハワイアンの家11-椰子の木の玄関ドア2

ヤシノキの玄関ドア1_512
ハワイアンの家がついに完成しました。
拘りの玄関です。
1.ハワイの海をイメージするエメラルドグリーンのドライウォール。
2.雲を連想する、ホワイトのトリムワークと腰パネル。
3.そしてウォールナットで出来たヤシノキの彫刻の玄関。
4.最後の決め手が、蓮の葉の模様の床のタイル。

蓮の葉のタイル_400
コンセプト・・・と言う言葉を
これほどまでに徹底して創り込んでデザインした家は
ある意味有りませんでした。
このモザイクタイルで飾られた蓮の葉の模様は
ガラスの透明感が何とも言えません。

ハワイの海岸沿いに建つ、明るくて楽しそうな家が出来ました。
こんなデザインの仕事は本当にそう多くないと思います。
本当に楽しいお手伝いをさせて頂きました。
お施主様に感謝です。

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