バロック建築の家18-胴縁を使わない通気工法


今回スタッコフレックス社が開発をした、超防水工法 Water Wayを使用しています。
外壁に何かシートが貼られているかと思います。
通常は木の胴縁を桟の様に打って、通気層を確保し外壁を貼ります。
その場合

1.大体450mmピッチに胴縁を打つ為、通気層が450mm幅になってしまいます。
2.地震などが起きた時に建物が揺れると、胴縁に振動が局所集中しクラックの原因になります。
3.夏場湿気を帯びた高温多湿の通気層の中で木の胴縁が劣化し、外壁下地としての役割を低下させてしまう。
Waterway2_400.jpg
超防水工法 WaterWayは・・・
黒いモジャモジャのポリプロエチレンで出来た13mmの厚みのマットになっています。
その為
1.通気層が区切られていないので、空気が縦にも横にも全面に流れ建物を乾燥させる。
2.外壁がこのマットの上に貼られる為、全体がクッションの様にショックアブソーバーの役目を果たし、振動を局所集中させないので、クラックが起き難い。
3.湿気を帯びた状態でも、ポリプロエチレンは水も吸い込まない、腐らない・・・よっていつまでも外壁下地としての役割を持続させる。
この上にラスモル仕上げをして、新商品の弾性漆喰ユーロプラストで仕上げます。
この商品は現在、アメリカで爆発的に売れています。
全面通気・超防水工法のWaterWayはこれからの長期優良住宅にとって欠かせない商品となると思います。

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バロック建築の家17-シーリングドーム


室内の玄関前にシーリングドームを取り付けました。
メダリオンはよく使われる装飾ですが、今回使用したものはメダリオンとは違います。
シャンデリアをつける装飾にメダリオンが一般的です。
天井をあげる装飾に折上げ天井が一般的です。

これを兼ね備えたものがシーリングドームです。
ドーム上になって天井より240mmほど上がります。
この円形状の立体感が、柔らかい空間を使います。
ヨーロッパの昔、バロックやルネサンスの時代は
彫刻を石膏で型取り、草花などの意匠をモチーフにした装飾を飾ることで、当時の技術や材料の少ない時代の建築の豪華さを彩ってきました。

どこかにそういった意匠を創りたいと考えていました。
曲線が描く空間と影はとても美しいです。
科学や技術が無くても、建築を美しくする手法を昔の人たちは考えていたんだなぁ・・・って思います。

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バロック建築の家16-大理石の魔術師3 石の階段2

石の階段3_400
階段の踊り場を600角の大判で4枚に割りました。
本物の大理石、出来る限り大きな石で創らなければ本物の凄みが出ない。
これは大理石の魔術師さんと私のいつも口癖の言葉です。
石の階段4_400
表面だけでなく、小口も割り肌のインド砂岩を使用します。
遠い昔、人々が創った階段もきっとこんな風だったに違いない・・・
石の階段5_400
この階段が自然のあるがままの石の形を生かして完成した時・・・
そう思うと・・・
待ちきれなく、この雪の中も大理石の魔術師さんと工事をしてきました。

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