ライティングって本当に大切だなぁ・・・って思います。
このシャンデリア、確かに素敵なモノなのですが、折り上げ天井とメダリオンが天井に映る間接照明の陰影の雰囲気を高揚させてくれているのです。
照明の下がる部分にメダリオン。
これは柱でいう土台みたいな役目です。
上についていますが、このメダリオンがあるからシャンデリアのボリューム感のバランスが取れます。
折り上げ天井の陰影。
部屋のセンターを折り上げるコトで、シャンデリアの間接照明に濃淡が出て、部屋の空間を広く感じさせ、そして何とも言えない光と影の雰囲気が増します。
建築の難しさと面白さの一つに、平面ではなく立体感と光と影のアクセントの使い方があると思います。
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今回の仕事ですが・・・
キッチンや洗面のカウンターの大理石以外に、玄関と暖炉の大理石の仕事もさせて頂きました。
実はこの大理石の石の並べ方・・・
一枚の大きな原石をひし形にカットして、模様が全部繋がる様に拘っています。
うちの石屋さんが特別に仕入れてくれた逸材です。
ベルサイユ宮殿に使用された大理石です。
玄関のRの上り框。
これもフローリングがアルダー材だった為、同じアルダー材の上り框が規格の商品として中々無く・・・
アルダー材で特注でRの上り框を創りました。
暖炉の大理石工事です。
ベースの大理石はインド産のこのファンタジーゴールドは大富豪マハラジャが権利を押さえ、今まで流通していない珍しいモノでした。
それを玄関と同じ様に一枚の原石を現場に持ってきて、道路に落として自然に割って、その割れ方に合わせて石を敷きました。
だからとても自然な模様なのです。
壁はボスコストーンと言う石を並べて貼りました。
こんなに拘りを持って、有意義に仕事をさせて頂いた事はそうたくさんありません。
お施主様が、拘り、思いを託して頂いたから出来たことです。
それに応える私たちは、妥協をせず些細な事にもプライドを持って一生懸命やるしかありません。
緊張感とドキドキ感と満足感と・・・
建築って、楽しくて辞められません!
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下駄箱と玄関ドアも作りました。
下駄箱はクラフトメイドのメープル材です。
左サイドはたくさんの靴を収納できる様に、トールキャビネットの下駄箱です。
傘立てのスペースもあります。
玄関ドアはIWP社のマホガニーのドアにCURVING=彫刻の模様を入れました。
ドアノブはBoldwin社のアンティーク仕上げです。
このドアは高さ2400mmで框や彫刻の彫りも深く、家の顔として堂々とした風格を醸し出してくれます。
IWPの玄関ドアとBoldwinのドアノブはアメリカの高級邸宅の定番の組み合わせです。
右サイドは圧迫感を出さない様に、腰高のキャビネットにし、大きな鏡を飾れる様に空間のバランスを考えました。
カウンターも同じ木で創りました。
右サイドのキャビネットはロープ模様の半割の柱を使用し・・・
左サイドのキャビネットはクラウンのモールディングにロープエッジを飾ることで、左右のキャビネットの共通性を形ではなく、デザインの統一性で纏めました。
玄関って・・・
ダークブラウンを貴重としてデザインした方が、ドアを開けた最初の家のイメージがとても重厚で有効な配色ではないかと思います。
大きな鏡をアクセントにする事も、空間の広がりを保つ上でとても大切なエッセンスだと思います。
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