想像力をかきたてるモノ8-家の主は!


昨日のブログのボロボロの家の主ですが、
あの漫画の”ゲゲゲの鬼太郎”の家でした!
先日、ブログで紹介した前川國男邸がある“江戸東京たてもの園”の中にあったんです。
ちょっとふざけた感じもしますが・・・
ボロボロの建物を模写して復元するなんて、結構難しいと思うんですね。
有名な建築物しかないこの施設の中に、あえてこの様な建物があるっていうのは、ふざけている訳じゃないんだと思います。
ちょっと楽しい雰囲気になるだけじゃなくて、きっと意味があるんじゃないかぁって思います。
建築技術の見せ所なんでしょうか?
建築の楽しさなんでしょうか?
なんか、夢がありますよね。
だから建築って面白いですし、飽きないんですよね。
たまには、こんなブログもいいかなぁ・・・って思いまして、描きました。

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想像力をかきたてるモノ8-これは誰の家?


おもしろい家を見つけました。
四方にロープで囲いがしてあって、保管している様だったので、
触ったら壊れそうな位ボロボロなんだろうなぁ・・・って思いながら
何気なく側を通ったら・・・
実はある人の家を再現したモノでした!
誰の家だと思いますか???

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建築家"前川國男"と海外の建築の共通点1

前川國男 自邸1
私の会社の近くに”江戸東京たてもの園”があります。
そこには”前川國男”の自邸が移築されています。
有名過ぎますが、私も同様に尊敬する建築家に
“前川國男”と”吉村順三”と言う方がいます。
(尊敬の象徴なのであえて、名前で表記します)
前川國男という建築家は、日本のモダニズム建築・日本現代建築の礎を作った人で有名です。
世俗的ですが・・・解りやすい1つの説明の方法としては、
この前川事務所出身の中に”木村俊彦”と”丹下健三”がいます。
木村俊彦と言う人は独立して、後に出てくる“安藤忠雄”の大規模建築の構造計算をして支えた人です。
丹下健三は丹下研究室出身の“黒川紀章”を育てた人です。
そうです。
言ってみれば、日本現代建築の父の様な人です。

では何故・・・日本のモダニズム建築の旗手であったのか?
前川國男という建築家は大学を卒業してパリへ行き、
あの”ル・コルビュジェ”の事務所に入所しました。
そうです。
世界の建築を学んだのです。
だんだんワクワクしてきます。

そして帰国してアントニン・レーモンドのレーモンド事務所に入所しました。
アントニン・レーモンドとはあの”フランク・ロイド・ライト”が帝国ホテルを設計する際に、設計施工助手として来日し、その後日本に設計事務所を作り、海外のモダニズム建築を日本に広めた一人です。
そしてレーモンドはコンクリートの打ち放しの建築を世界で初めて試みた人物です。
後の安藤忠雄が前川國男-木村俊彦の延長線上にいるような気がしませんか?

そして、このレーモンド事務所には・・・
なんと前川國男と吉村順三がいたのです。

世界近代建築の三大巨匠とは・・・
ル・コルビュジェ
フランク・ライド・ロイド
ミース・ファン・デル・ローエ
前川國男という建築家は、
コルビュジェに師事し、レーモンドを通じてロイドの建築を学んだ人なんです。

こんな人そうそう居ません。
そして、私の輸入住宅の世界とは比べ物になりませんが、
世界の建築を学び、造形をした人物なのです。
前川國男 自邸2
そして前川國男が創った自邸は
大きな切妻の屋根に、伊勢神宮をモチーフとした真ん中の丸柱。
そしてシンメトリーなシンプルでモダンな設計。
実はここに、当時の輸入住宅と言いますか、
モダニズムと海外の香りがするのです。

だからこそ、輸入キッチンデザイナーが尊敬する前川國男なのです。
この家の詳細は、またご紹介します。
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