先日ご紹介しました、防風林に守られた藁葺き屋根の家。
土で創られた漆喰壁の建物なのですが、こんな所にも土壁を使用していました。
入り口のドアを土壁で塗ってあるのです。
どうして建具まで土壁にしたのだろう・・・するのだろう・・・
この建物の前でずっと考えていました。
土壁の両開き戸を開けた中に、また土壁の引き戸が・・・
スゴイなぁ～
きっと重たいドアなんだろうなぁ～
岩手県花巻は雪国です。
もしかしたら、断熱・・・?
今の住宅の様に気密性に優れた家は、当時創れるはずがありません。
だけど、入り口のドアに厚い土壁を塗ればそこから入る冷気を抑えられるのかもしれない・・・
ドアの内側に引き戸・・・
今で言う、二重サッシ・・・?
夏だって、土壁は透湿性や調湿性があるから、室内に湿気がこもらない・・・
これが正しいとは判らないのですが、昔の人間の知恵がここにあるのではないか?と感じざるを得ない何かを感じました。
今あるハイテク住宅の原点がここにあるのかもしれない・・・って思いました。
昔の人達は、自然と闘いながら、自然と調和しながら、苦労を重ねて何かを創ってきたんだと思います。
デザインの原点や理由、長持ちする建物のヒントが、きっとここにはあるんだと思います。
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